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VPNに必要な、ocnなどNTTフレッツ対応プロバイダの固定IPのセキュリティなどの難点

VPNは日本語で仮想専用回線と訳されることもありますが、距離を問わずパソコン、サーバーにアクセス可能な仕組みのことです。そのため、会社の本社と支店が離れているような場合でも、VPNの仕組みを作ることでお互いにアクセスできるようになります。
このVPNはセキュリティの向上などのメリットも多いのですが、VPNを利用する場合に必要なのがIPの固定化です。
インターネット上で個人を識別するために使われるIPアドレスは、変動の可能性がある動的IPの方が多く、これを固定することでVPNを利用する上で欠かせません。

VPNを利用するなら固定IPの力を借りるのが基本ではあるものの、固定IPにもデメリットは存在します。
まずは費用面での問題で、動的IPから固定IPにするためにはプロバイダのオプションに申し込まなければいけません。ocnを始めとした、NTTのフレッツを利用する形のプロバイダなどでは固定IPへのオプションがありますが、金額は高めです。そのため、VPNを利用したくても、固定IPの料金のせいでためらってしまうこともあるでしょう。そして、固定IPにするからこそのデメリットとして、セキュリティ面での不安点が挙げられます。

普通にインターネットを利用する分にはまず問題など起こりませんが、一方で固定IPは仮に攻撃の対象となった場合に弱いのが難点です。
動的IPであれば、IPアドレスが変わることによって攻撃から逃れられることもあるものの、固定IPの場合はそうはいきません。IPアドレスは、個人情報の中でも住所に近い役割を果たしているので、固定IPを悪意を持った相手に知られるというのは大きな問題です。
普通、個人が狙われることはありませんが、それでも固定IPにすると新しいIPアドレスに変えるまでに時間がかかるため、被害が広がりやすいという事実は知っておいた方がよいでしょう。
もっとも、個人で利用する場合、VPNの利用などメリットも大きいので、IPを固定化してインターネットをうまく使うのも手です。